今回は、膝の痛みについてです。
一般的に、膝が痛むのは、膝が悪くなったからと思われがちです
が、腰の可動性が悪くなったことによって、痛みが起こってることが多いのです。腰の骨
は体を捻じる時にも使われます。ここが動かなくなると、名前を呼ばれて振り向くような
とき、腰で体を半転させることが出来なくなります。すると、無意識のうちに膝を使って
体を捻じるようになるのです。
しかし、膝はもともと、捻じる動きをするようにはできていません。そこで、そこにかか
る負担が大きくなって、痛みが起こるというわけです。
腰の動きをスムーズにするためには、足の裏側の筋肉を伸ばすことが効果的です。お尻か
ら太もも、ふくらはぎまでを伸ばします。これらの筋肉は腰と連動しており、これがゆる
むことで、腰をゆるめ、膝の痛みを和らげることができます。
①足を前に伸ばして座り、手でつま先をつかむ。出来なければ足首より少し上をつかん
でもオッケイ。
出来るだけ腰を反らせるようにすると、効果的です。
②左足のかかとを前に突き出すようにしてアキレス腱を伸ばしながら、腰を前後にゆっ
くり小さく動かす。この時、お尻、ももの後ろ側、ふくらはぎの筋肉が伸びているのを
確認する。
③右足も同様にする。
この後に、蒸しタオルなどで患部を温めると効果的です。